マラセチアアレルギー持ちの症状・対策 脂漏性皮膚炎との関係

生活

脂漏性皮膚炎と使用した薬(ステロイド・ニゾラール)について

マラセチアと脂漏性皮膚炎とは


私は「マラセチア」のアレルギーを持っています。

私のアレルギー検査の結果です。


マラセチアがクラス4と出ており、強くアレルギーを起こしています。

同じくカビ菌であるカンジダも少し反応しています。



「マラセチア」を知らない方は多いのではないでしょうか。
私もアレルギー検査をするまでは全く知りませんでした。


ですが、マラセチアは身近な存在で、私たちの体に住む常在菌です
誰の体にもいる「カビ」菌になります。


皮脂を分解する役割を持っており、皮膚の健康のバランスを保つ役割をしているのですが、増えすぎると病気になることがあります。


マラセチアに関する病気で「脂漏性皮膚炎」という病気があります。
アトピー・酒さ持ちの私は皮膚科医にアレルギー検査結果を見せられて、脂漏性皮膚炎ではないかと言われました。


結果的に、脂漏性皮膚炎を疑われる症状は改善ができましたが、酒さの顔の赤みは改善されませんでした。


脂漏性皮膚炎の症状アトピーと似ていたり、様々な症状がありますが、私が脂漏性皮膚炎を疑われたのは下記の症状が出た時です。

・落屑(らくせつ:皮膚が細かく剥がれ落ちる)
・ウロコ状の黄色いかさぶたができる



一番酷く症状が出た時は、顔の皮膚が、表情を変えるだけでボロボロ剥がれ落ちたり、生え際や口回りに黄色いかさぶたができて、ずっと食べ物で口が汚れているように見えるくらいでした。


とにかく肌がボロボロの状態となってしまったので、皮膚科医にまずステロイドを処方され、二週間ほど塗って皮膚の傷を治した後、マラセチアに効果があるニゾラールを処方されました。

ステロイドとニゾラールを使用した結果


ステロイドを使用するのには抵抗感がありました。


同じく酒さに悩んでいる方は知っている方も多いでしょうが、ステロイドを使用しすぎると「酒さ様皮膚炎」になってしまうリスクがあるからです。

酒さ様皮膚炎とは

ステロイドによって誘発、または酒さが悪化した症状を「酒さ様皮膚炎」と呼びます。
酒さと症状が同じで赤みが発生します。
酒さ様皮膚炎の場合はステロイドを中止して治療をすることが多いです。




ネット上では「脱ステ(脱ステロイド)」と呼ばれる言葉がたくさん出てきます。
ステロイドを塗るのを辞めることで酒さやアトピーが改善するという情報があるのです。

ですが、自己判断で脱ステをするのはやめましょう。
必ず医師の判断のもとステロイドを中止することを強くおすすめします。


一方で、ステロイドには強い抗炎症作用があり、肌の炎症を抑える力があります。



アトピー・酒さは難治性の病気で明確な原因が無いため、どちらが正しいか分かりませんが、私は適切に使えばステロイドは使用すべきと考えます。


脂漏性皮膚炎のような症状が出た時に皮膚科医にステロイドを処方され、2週間ほど塗り、顔の赤みはなくなりませんが、皮膚が剥がれたり黄色いかさぶたはすぐに改善されました。


ステロイドも医者が処方できる薬であり、効果と安全性があります。
不適切に使用すればリスクは高くなりますが、自分の肌の状態を見て適切に使用すれば問題ないと思います。


私は皮膚科医にステロイドを処方されたときに、このように言われました。

・2週間塗って改善しなかったら使用を辞めること(2週間程度)
・炎症が起きている部位にのみ塗布すること
・塗りすぎないように、薄く伸ばして塗ること



ステロイドのおかげで肌が綺麗になったので、残っている顔の赤みを取っていくために、ニゾラールクリームを処方されました。


ニゾラールクリームは抗真菌薬と言われる薬で、マラセチアの増殖を抑える効果があり、マラセチアの増殖によって起こる脂漏性皮膚炎に効果があるとされています。

ニゾラールクリームの患者向けの説明書がネット上で見つからなかったので、製造販売元のヤンセンファーマ株式会社の説明資料が下記リンクになります。

ニゾラールクリーム2%説明書

脂漏性皮膚炎の改善率について148例の中で79.1%が改善されたと記載されています。
また、副作用の発生率も低く特別なものはありません。

ニゾラールを処方された時はとても嬉しかったです。

アレルギー検査でマラセチアが陽性で、脂漏性皮膚炎を発症しているのであればマラセチアを抑えれば良いという、顔の赤みの原因が明確に分かったような気がしたからです。

アトピー・酒さで、辛いのは「明確な原因がわからない」というのが大きいと思います。


ですが、そう上手くはいかず、ニゾラールクリームを4本ほど使用しましたが、全く改善されませんでした。


皮膚科医も改善されない肌を見て「やっぱりアトピーかなぁ」と困っていました。
その後、またプロトピックを処方され地獄を見たのです、、、


私は、ニゾラールクリームを塗っても改善されませんでしたが、おそらく脂漏性皮膚炎ではないということが分かっただけでも一歩前進したかと思います。


アトピーと症状が似ている部分が多いため、悩んでいる方は一度アレルギー検査をして見ることをお勧めします。

私は色々な薬を試しましたが皮膚科医も「自分に合った薬を探すしかない」と言っていました。


アトピーだと思っていて本当は脂漏性皮膚炎の人もいるかもしれません。
ニゾラールで改善する可能性を信じて、一度アレルギー検査をしてみてはどうでしょうか。

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